えーと、こんなものをやるという発表が6月末にありました。
【予告】特集企画「発掘！あの時代の“夏休み映画”」7/31(土)～8/27(金)4週間12作品。お待たせしました #学校の怪談 シリーズ4作品一挙上映、劇場版 #ポケットモンスター 第1作など、30～50代の大人たち激エモの夏休み映画を公開当時の貴重なフィルムで上映します。詳細もう少々お待ちください。 pic.twitter.com/NajCSn37Mg
— 神保町シアターのひと (@jinbocho123) 2021年6月30日
へー、またミュウツーやるのか。去年の東京国際映画祭でもやってたけどどうしよ・・・ってフィルム？フィルム上映するの？じゃあ行きます…。
フィルム上映の何がすごいの？という方は、去年書いた記事にまとめてあるのでそちらをご参照ください。フィルム上映=劇場公開版と捉えてください。要するに今は観ることがほぼできない超レア物。
この後しばらくして上映の詳細が発表されたのですが、上映期間は7/31～8/6で、結構短い。とりあえず無理やり予定を開けて、8/3の回に行くことにしました。
肝心の内容ですが、まず目を引いたのは『ピカチュウのなつやすみ』も上映されるということです。説明するまでもないかもしれませんが、『なつやすみ』は1998年当時『逆襲』と同時上映された作品です。なので、今回神保町シアターで上映されたものは当時の上映形式とまったく同じということになります。こうして当時を追体験できるのは非常に貴重な機会です。というわけで行ってきました。以下レポートと感想になります。
2021/08/03（火）、思いっきり真夏日の神保町に向かいました。11時からチケット販売開始だったので、とりあえず販売開始10分前くらいに到着するようスケジューリング。着いた時には既に数人並んでいました。私の前には6人くらいでしたか。この劇場なのですが、当記事の時点では緊急事態宣言下にあり、その影響で事前のチケット予約はなし。当日券のみの販売となっていました。そのため確実に席を確保するためには販売開始前に並ぶ必要があったわけです。平日なので誰もいないのでは？などと思っていましたが普通にいましたね。ともかく時間になってチケットを無事購入。整理番号は3。まあまあですね。
劇場内のホールに色々飾ってありましたので写真をいくつか置いときます。
上映開始まで時間があったので神保町周辺をブラついていたのですが暑すぎてぶっ倒れるかと思いました。誇張抜きで。みなさんも暑さ対策は万全に…。
無駄話はここらへんにして、こっからは肝心の上映内容についてのレポートとなります。神保町シアターはスクリーンも一つしかない小規模な映画館。大手劇場と比べると流石に狭く感じましたね。
そしてついに上映開始なのですが、『なつやすみ』→『逆襲』の順で流れます。これも、1998年当時の順番どおりです。『なつやすみ』は言ってしまえば児童向けの内容なので、当時子連れで観に行った保護者はさぞかし退屈だったんだろうなあと思います。でも『逆襲』は頭からシリアスな展開なので、そこで眠気が冷めた人もいたんじゃないかなあと思ったり。
今回の神保町シアターでは、スクリーンにカーテンが掛かっていて、上映が始まるとカーテンが開くというシステムだったのですが、『なつやすみ』はスタンダードサイズ（4:3）の作品なので、カーテンもそれに合わせて目一杯開かずに画角が4:3になるように開きました。こうしてくれると、横長画面に映した時に出てしまう左右の余白をあまり意識しなくて済むのが良かったです。上映が始まってまず驚いたのはCMが流れたことです。CMってそのうち上映される新作のCMとかでしょ？と思ったかもしれません。いいえ、これも当時のCMです。なんとポケモンスタジアムのCMが『なつやすみ』上映前に流されたのです。しかも動画サイトなどにもUPされてない（多分）、おそらく劇場で流すためだけのCM。内容はポケモンスタジアムのゲーム映像を交えながらオーキド博士がゲームを紹介するというもの。オーキド博士は研究所の室内にいて、アニメの作画でちょっと動いてました。こりゃ超レア物です。仮にこれが当時TVとかで流れたCMであったとしても、フィルムにプリントされたCMというだけでレア物です。地デジに移行する前のTV放送はいわゆるSD画質なのですが、通説として映画のフィルムというのは解像度にして4K相当まで記録できてるらしいので、昔のTV放送よりも圧倒的な高画質となります。
まあ、私は事前に行った人からCMが流れることは知っていたので驚きはありませんでしたが。いいもん観させてもらいました。さて、『なつやすみ』本編についてですが、これまたビックリするほど画質が良い。一般に出回っているHDリマスター相当、いやそれ以上の画質でありながら、発色が非常に綺麗。みなさんが今観ることができる（今は配信とかはもしかしたらしてないかも）HDリマスター版は画質は良いのですが特にOP/ED部分は色があまりよろしくありません。一言で言えば緑が強い。
こちらがそのHDリマスター版なのですが、空の色がちょっと濁ってるように見えないでしょうか。ピカチュウの黄色もちょっとくすんだ色です。今回神保町で上映されたものは、こんな色ではなくもっと綺麗な色をしていました。私の記憶をもとに補正をしてみた画像がこちら。
左右に並べてみればより分かりやすいでしょうか。今回の上映でまず頭に浮かんだのは「青空がキレイ！ステキ！」でしたね。『逆襲』の青空も本当に綺麗でした。
音響についてはあまり明るくないので直接的な言及は避けさせてもらいますが、素人耳にもサラウンド音声であることは分かりました。定位もちゃんとしていた印象です。
作品の内容は割愛しますね。私としては昔VHSで延々とリピートしてたのでもう飽きました。しかし大人になってから観ると合間に挟まるアイキャッチで何とも言えない気分になりますね…なんか馬鹿にされてる感じ。なんか子ども騙しっぽく感じちゃうんですよねあそこだけ。昔は気にならなかったのですが…。
それと、これは帰宅後に気がついたのですがHDリマスター版だとカモネギのアイキャッチがポケモン規制されて無茶苦茶な編集をされてるみたいです。流石にカクつきすぎ。
帰宅して手元の資料確認してたら『ピカチュウのなつやすみ』のBlu-ray版が一部ポケモン規制されてることを発見。あんま興味ないから今まで気が付かなかった。 pic.twitter.com/tIfheCgtXl
— ぴスイッチ (@pan2marumie3) 2021年8月3日
本編が終わってEDに入りました。ふくやまけいこさんのイラスト可愛かったです。あと、『ピカピカまっさいチュウ』のアウトロ、メロディが初代ピカ版の『通信』のイントロに似てません？…多分これ気にしてるの自分だけでしょうね。気になったら聴き比べてみてください。
疲れたのでとりあえず『なつやすみ』だけ書いて一旦終わりにします。『逆襲』についてはまた後日書きますね。書き終わったらこちらにリンクもしておきます。ではまたー。
ミュウツーの逆襲編はこちら
