ベジタブルな尻

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『SEED FREEDOM』公開でテンションが上がってる話(ネタバレ感想)

ガンダムとの馴れ初め記事(https://pan2marumie3.hateblo.jp/entry/2024/01/28/232211)を書いたテンションのまま続きを書いていく。

再放送を観ていた当時の自分がどう思っていたかは忘れてしまったが、今の自分の価値観としてSEEDはガンダムの中でも特にスタイリッシュであると認識している。モビルスーツを一番イケメンに描けている作品は多分SEEDなのではないだろうか。BGMも好きだ。昔延々と再放送を観ていた『こち亀』と同じ佐橋俊彦さん作曲だと気がついた時は少し嬉しかった。単純に耳に残る曲が多く、SEEDなら敵襲があった時に流れがちなこの曲が地味に好き。

https://youtu.be/Bh-sS1I4C8Q?si=8rHH-VPf282pubq

好きな所を挙げたらキリがない。ちなみに『DESTINY』なのだが、これについてはMXの再放送が無く、2023年にスペシャルエディションの劇場上映があるまで観たことはなかった。ゲームでキャラやモビルスーツについては知っていたが、細かい部分についてはそのタイミングで知ったこととなる。

つまり、SEED熱がMAXに近い状態なのが今だとも言える。実際、巷ではあーだこーだ言われてるDESTINYは、個人的にはかなり楽しめる作品だった(スペシャルエディションで見やすくなってるのもあるとは思うが)。特に主人公のシンは作品内で悲惨な目に会いまくってたから同情の念というか、応援したくなった部分がとても大きい。女性キャラのデザインもルナマリアが以前から好きだったが、ちゃんと本編を観て行くうちにシンとルナの関係性そのものが好きになった。いわばカップリング推し、とでも言うのか、この2人に関しては特にお気に入りである。ルナマリアが一つ年上でシンの世話を焼いているという図式は非常に好みだ。また恋愛的な関係性を省くならば、そこにレイも付け加えたい。あまり気楽に生きてられないレイにとって、純粋に接してくれるシンの存在はかけがえのない物だっただろうし、それはアカデミー時代からの関係性であると知った時はああ、レイにとってはさぞ大切な友達なんだと。そういった関係性はステラを逃がす時のあの行動からも伺える。クルーゼのようにならなかったのはアカデミー時代からシン、ルナといった友人の存在が大きかったのかもしれない。だからこそ、シンはその友情を取って最後までデュランダルに従ってしまうのだが…おっと、長くなりそうなのでここらへんで。

 

前記事で触れたとおり、FREEDOMは既に2回視聴している。衝撃的なシーンはたくさんあった。数えるのが大変なくらいには。特にお気に入りな部分だけ抜粋していこうと思う。

まず最初にアスランの乱入である。f:id:pan2marumie3:20240128232920j:image

このしかめっ面がPVで映って「そうそう〜アスランといえばこれよ」なんて思ってました。…

なんだそのモビルスーツ

なんだこの曲は

おいこれジャブローの…

 

駄目だ、面白すぎる。2回目の視聴でも笑いが抑えきれなかった。隣に座ってた人も笑ってた。アスランが登場するまでは模範的SEED世界…とにかく人間が悪辣な世界が描かれてたはずなのに、ズゴックがフレームインしてから明確にアホの映画になってしまった。この後キラぶん殴るのも最早お家芸。普通に説教するのがヘタクソなので、とりあえずぶん殴ってから話し始めるのは悪い癖である。あの時のキラにはそれが必要だったのもあるけどね。

 

アスランが出てきてからアホの映画になったのは否定のしようがない事実である。忠犬と化したシンは飼い主に初めて肯定してもらえてテンションmaxで分身し始めるし、なんかラクスはヴィルキスみたいの乗ってストライクフリーダムと合体しちゃうし、ズゴックの中からジャスティス出てきて種割ってドゲザンしてるし。

後半のあのノリはまさしく『クロスアンジュ』で感じたそれだった。その作品でクリエイティブプロデューサーとして参加されていたのがSEEDシリーズの監督である福田己津央さんその人であり、クロスアンジュにはSEEDで見たようなハッタリの効いた格好良い演出が多数見られた。そしてクロスアンジュの最大の特徴こそ徹底的な下劣さだ。ストーリーの主軸こそシリアスを装っているが、中身はギャグと言っても差し支えないほど変な作品で、その独特の作風は間違いなくFREEDOMにも引き継がれていた。

オルフェにとってラクスは自分にとって必要なモノ、側に置いておきたいモノだった。そこには相手のことを考える余地などは一切ない。「あなたの愛するラクス・クラインは、私ではありません」と皮肉交じりに言い放った一言に全てが詰まっている。オルフェの中にはラクスなどいなかったのだ。だからこそ、ラクスに最後まで拒絶され続け、逆にラクスに愛されているキラへ一方的な怒りを抱く。クロスアンジュにおけるエンブリオを彷彿とさせる行動である(エンブリオほど気持ち悪くはなかったが)。ストライクフリーダムの追加武装ヴィルキスみたいだったのもそれに拍車をかけることとなった。

 

このギャグ・ギャグ・ギャグの中でもウルッと来てしまったのがシンのデスティニーである。DESTINY本編では精神的にも限界であり、また最後は活躍することができなかった不遇機体のデスティニー。しかしFREEDOMではその不遇っぷりをひっくり返すかの如く怒涛の勢いで大活躍していたのだ。ブラックナイツの機体と戦ってるときの回転斬り超カッコよくないですか?パルマもしっかり使っちゃってさ…そしてトドメの分身殺法。笑いもあるけど感動の方が上回ってしまった。『Meteor』バックにデスティニーが活躍する日が来るなんて思わないじゃん…

ステラもシンの心の闇として出てきたから悪霊扱いする人もいるのかもしれないけど、個人的にはシンを守ってくれた守護霊だと思ってる。…多分ステラの奥にはレイがいて、そこまでは良いんだけど最下層はマユの留守電が鳴り響いてそう…というのは多分みんな思ったんじゃなかろうか。ブラックナイツの「闇が深すぎる…」という発言もそれなら頷ける。ステラでビビってんだとしたらアイツら意外と大したことないんだな…。

そして分身、分身ね。昔から気合いでフリーダム貫いたりする子だったから何も不思議じゃない。あのルルーシュみたいな早口メカニック、アルバートさんなら多分技術的に解説してくれるだろう。アルバートさんも良いキャラしてたな。我に秘策ありって。

 

デスティニーに触れた流れでこの映画はシンとルナマリアを一体どうしたのか書きたいぞ

入場特典の小説のアカデミー編でシンの地雷踏んで周りがそれは流石に謝れよ…となってる中で開き直って自分悪くないに持っていけるアグネスはヤバい。そんな中その小説ではレイがシンに絆される過程も描写されてて…

それはともかく、今作のシンとルナマリアは良かったね、おめでとうといった祝福の言葉をかける他なかった。いや子どもできたとかそういうのではなく、キャラクターとしてやっと固まったな、固まれたなというのがとても大きい。シンは14歳で家族を目の前で亡くしたことから、精神的にも成長しきらなかった部分が多かったのかなと思った。ファウンデーションの王宮で唐揚げとピラフみたいのドカ食いしてるシンちゃんさ…いいよね…もっと食え…みたいな可愛さがあった。繰り返すようだけどDESTINYで酷い目にあってたから余計に。全体的に犬だよね。キラとアスランの殴り合いに割って入ろうとしたシンちゃん、そしてそれをなだめるヒルダ姐さん…犬すぎる。

そしてルナマリアですよ、ルナマリア。シンは呑気にケーキ持ってきてるのに。その後「ほらシン行くわよ」と言って次出てきたカットなんなのアレ。シンのバカ…ガキ…って。やけに身軽な服着てるのも、あそこだけ艶っぽかったのもそういうことなんですか?シンは体育座りしてっけどまさかビビって逃げたんですか?ルナには頑張ってほしい。

そこから一旦別れてルナ側はシン失って悲しみのドン底なのにイタズラ気分でホールドアップするシンちゃんなんなの?バカなんだろうな。往復ビンタされてもしゃーない。アカデミー時代からルナの方が体術面では上だったし。

そしてデスティニーとインパルス向き合ってデュートリオンビーム!何なんでしょうか!戦場で破廉恥ではないでしょうか。絶対キスとか何かしらのメタファーで入れただろあそこ!俺は嬉々と見ちゃったけどさあ!

デュートリオンビームって演出の都合で額の部分で受信するようにしちゃったから、結果的に背向ちゃうちょっと間抜けなシステムだなーと思ってたんですが、こんな使い方は予想もしなかった。このシーンで流れてる覚醒シン・アスカのアレンジも最高。

最後アグネスを月面で迎えるDESTINYラストのオマージュ演出も素敵。DESTINYのラストシーンは月(ルナ)でシンを抱きかかえる女性(マリア)、だから名前がルナマリアなんだ、と勝手に思ってるので、それをもう一回アグネスとルナマリアでやったのはおおっと思いましたね。DESTINY本編ではイマイチ活躍の場も無くシナリオに引っ張られてた彼女がアグネスという存在を経て1つのキャラクターとして固まった瞬間でした。

 

アスランカガリの方の小説で軽く触れてましたが、ラクスが料理作りすぎるからキラが部下呼んで食べてもらってるって話、多分キラはシン呼んで一緒にルナマリアも世話になってるんだろうなあ、と妄想が膨らんでます。

 

総括すると全体的にロマンチックな映画でした。あとSEED結構好きじゃないと全然わかんないね。これ。

多分4DXも観に行くぞ!