ベジタブルな尻

ポケモンやドラゴンボールに関することや、気になったこと、日記、備忘録を置いておく場所

ソシャゲと課金

この前「基本無料」タイプのソシャゲに初めて課金した。私が唯一遊んでいるのが『ロックマンX DiVE』というゲームで、日本版のサービス開始である10月頃からプレイを続けていたんだけど、4月になるまで一切課金を行わずに遊んでいた。それまでガチャは40連回して出なかったら諦めるというルールを自分の中に定め、そもそも一番好きなキャラがそれまで実装されていなかったので、無料で貰える所謂「ガチャ石」が貯まるまでのんびり自分のペースで遊んでいた。それまでの私はソシャゲのゲーム性の低さが気に食わなく、大好きな作品であっても最初だけ触ってそれっきり、というソシャゲが多い。しかし『X DiVE』はロックマンXの操作性を踏襲した「横スクロールアクション」をソシャゲの場で実現しており、タップ操作の他にも、コントローラー操作に対応するという他のソシャゲとは決定的に違うポイントがあった。

ソシャゲといえばレアキャラを引き当てて、それを使うのが楽しみの一つであると思う。昨今だと演出を重視した作品も多く『Fate GrandOrder』『プリンセスコネクトReDive』なんかは必殺技の演出クオリティが高く、作品が好きならばかなりの見応えがあると言えるだろう。その一方で、戦闘システムは非常に簡素なものとなっており、一定の組み合わせで高火力で殴るなどのパターン化が生まれやすい。何より「自分でキャラを操作することができない」のが、個人的には遊ぼうとは思えない理由の一つである。先に挙げた例はゲームジャンルが違うからその文句はお門違いなのでは?と思われるかもしれないので、自分の好きな作品である『ドラゴンボール』や『ポケモン』のソシャゲについて書くことにしよう。ドラゴンボールは現在『ドッカンバトル』『レジェンズ』の2作品が展開されているが、先ほど挙げた戦闘システムはどちらも簡素化されたものであることに加えて、3D対戦ゲームの趣を取り入れたレジェンズは、相手より有利なカード運びをし、せっかくの3Dモデルは左右のステップ回避くらいしか自分で操作することはできず、必殺技の演出がカッコいいだけで、3Dになったところでシステムがつまらないのは変わっていない(サービス最初期しか触っていないので、現在改善されているとしたらそれは申し訳ない)。レジェンズの3Dモデルは出来の良いものが多く、比較的マイナーキャラも実装されているので、これまた惜しい限りではあるのだが。3Dモデルが良いのにゲーム部分が致命的に面白くないのは『ポケットモンスターマスターズEX』もそうだ。略して『ポケマス』である本作は、ポケモンのキャラクターデザインを務める杉森建氏が企画段階から携わっており、開発母体はDeNAなのだが、トレーナーの3Dモデルがどれも公式イラストに忠実な出来をしており、3Dモデルに関しては非の打ち所がない出来と言っても過言ではないはずだ。音楽も原作のBGMを大きくアレンジしたものからオリジナル曲まで上質なものが多いし、シナリオもキャラの原作における設定を拾っていたりしており、個人的にはとても良いと思う。これだけ褒めてもこのゲームを私が遊ばないのは繰り返すようだが「ゲームシステムがつまらなく、キャラの操作もできないから」だ。ポケマスの戦闘システムには所謂アクティブタイムバトルATB)が採用されていて、このATBというのはターン性の概念がなく、行動できるキャラからどんどん攻撃を仕掛けたり魔法を使ったりするシステムのことを指す。本家ポケモンとは違ったシステムを採用した本作だが、別にこれが問題というわけではない。しかし、簡単操作ソシャゲの宿命なのか、バトルの戦略性は薄く、その1戦をどういうパーティなら攻略できるかを考え、決まったパーティの決まったコンボを決めて勝利する。ストーリーを現在解放されている部分まで攻略してしまえば、あとはイベントに挑戦するか、高難度クエストに挑むか、素材集めのために周回プレイをするかのどれかである。まあ、クエスト攻略のためにパーティ構築を考えるのはRPG系のゲームでは基本であろう。やはり、「素材集め」が非常に面白くない。クエストスキップで効率良く素材を集めることも可能であるが、そのスキップするアイテムも無限に手に入るわけではないし、レアアイテムはクエストを複数回こなしたりしないと手に入らない(と記憶している。今はエアプだから変わってたらごめん)ので、結局は作業感が強くなってしまう。ゲームを進めているうちに敵のレベルがインフレしてくるのでいつかは素材集めやレベル上げといった地味な作業に奮闘しなくてはならないというのが、個人的に辛く、好きなキャラを引き当てたところで力尽きてプレイを中断してしまった。

というわけで、ソシャゲの嫌いな部分を長々と書き綴ったところで、冒頭の話題に戻ることにする。ソシャゲは基本的に嫌いだが、『X DiVE』は自分の好きな作品に加えてゲーム性もあり、プレイを継続できている数少ないソシャゲだ。そんなロックマン無課金でこれまで遊んできたが、4月に入りついに私の一番好きなキャラクターである「ロール・キャスケット」が実装された。このロール・キャスケットというキャラは『ロックマンDASH』というシリーズ出身のキャラで、主人公のロック・ヴォルナットを支えるヒロイン的な立ち位置である。ロックマンDASHが大好きなので、必然的にそのゲームのヒロインも好きになるわけだが、トロン様派との溝は深いとかなんとか。ロックの声優が田中真弓さんで、ロールちゃんの声優がよこざわけい子なのは、ラピュタをモロに意識したキャスティングだと思うが、このよこざわけい子さんの声質が結構好み。あとロールちゃん自体のデザインも秀逸。原作ゲームやってるとプレゼント上げたら喜んでそのこと日記に書いたりして無茶苦茶かわいいし。ロックの武器全部売っちゃうけどね…。ともかく、大好きなキャラの一人であるロールちゃんがついにDiVE参戦するとのことで、私はそれまでに貯まっていたガチャ石を全て突っ込むことを決意した。ついに実装日となり、早速60連回してみたが、惨敗した。一応ピックアップガチャなのだが、確率にして0.7%ほどしかない。いわゆる闇鍋状態も良いところなのだが、このゲームはピックアップ期間を過ぎれば先述したように闇鍋の具材となり、確率にして0.0%を下回る0.04%ほどの確率となるのだ。今回を逃したら、いつ引けるか判ったものではないのである。今回ばかりは絶対に引くぞと意気込み、無料で集められるぶんで20連を集めて回してみたが、これまた惨敗。さすがにショックを隠せなかったのだが、ここでついに私は”課金”に手を出すことを考え始めた。

ソシャゲの課金ほど辛いものはない。これもゲームのタイプによるのだが、課金がガチャの石を買うための場合は、辛い。だって課金したからといって必ずしも目当ての物が手に入るわけでもなく、1%以下の確率を引くのには変わりがないからだ。ソシャゲによっては「天井」と呼ばれる、一定以上ガチャを回すと今回の目玉と交換してくれる機能が実装されているのだが、簡単に言えばそれまでに当てられなかったということの裏付けでもあり、『X DiVE』の場合は250回ガチャを回せば目玉キャラや武器1つと交換が可能なのだが、このガチャに必要な石を全てリアルマネーに変換すると、大体65000円ほどかかる計算となる(色々とお得な方法も用意されているので、実際はもう少し安い場合もある)。これは厳しい。65000円もあればコンシューマゲームが6,7本は変えるし、ゲームハードも1台買ってついでに付属品やゲームソフトも変えるような価格である。いくら私がロールちゃん大好きと言っても、これだけのために65000円もかける余裕はなかった。結局、色々とミスを重ねながらも7000円ほど課金してしまった。このゲームはやり込んで行くと石も相応に貰える仕組みとなっており、私はそのやり込み要素が面倒で全然進めていなかったこともあって、課金で得た石+かき集めた無料石で80回は回せるぐらいには貯めることができた。細かいことを言えば、10連ガチャができる段階で即回していたので、外れる度にショックで落ち込んでいたりした。ピックアップ期間はたったの1週間ほどしかなく、その期日は刻一刻と迫っていた。そして先日の早朝、また10回分貯まったので眠気眼の中、もう諦めムードで10回分回したら、まず見えたのがSレアのキャラか武器が確定したことが判る「確定演出」というやつだ。10連回してこれがなかった時には相当ガックシ来るものだ。それまでにもその確定演出は4回か5回ほど見ていたのだが、出てくるものはロールちゃんではないものばかりで、期待を裏切られることが随分と続いていた。どうせ今回もS武器だろうと想像しつつも、心の奥底ではロールちゃんを期待している自分が出てきて若干の自己嫌悪に陥ることもしばしばである。さあ、肝心のS部分は…Sキャラがとりあえずは確定した。ガチャはスキップしない限り一つ一つ中身を確認していく方式なのだが、中身が判る直前にそれがキャラなのか、武器なのかがアイコンで表示されるのだ。なので、S枠で武器だと判った時は大抵ため息をつくハメになる。序盤はSならなんでも嬉しかったけど、それなりに遊び続けていると強い武器も揃ってきているので、武器よりはキャラが欲しいものなのだ。さてさてさて、S枠でキャラが確定し、寝起きでボーッとしていた頭も徐々に興奮してきた私は、恐る恐る画面をタップしてガチャの中身を確認した…!そこにはロールちゃんの姿が映っていた!!!思わずガッツポーズを決め、その日は若干上機嫌で大学の1限に向けて出発することとした。これで外れていたら一日中憂鬱な気持ちだったに違いない。ピックアップ期間がその日の翌日、つまりはこれを書いている今日までだったので、結構焦っていたこともあった。激しい感情の高ぶりと心の奥底で安堵を覚えたのは何らかの試験に合格した時以来である。そして用事を済ませて帰路に着き、ロールちゃんを即最大まで強化した。このゲームはバランスの悪い対戦モードもあるのだが、ロールちゃんはそこそこ使えそうな性能だったので、今度から愛用する所存である。f:id:pan2marumie3:20210414010127p:image
かわいいf:id:pan2marumie3:20210414010150p:image
右側に146/250と出ているので、146回引いてやっと出たようだ。きついf:id:pan2marumie3:20210414010157p:image重火器(?)と女の子の組み合わせは映えるって昔からそれ一番言われるから…

 

次に実装されるキャラで本気になるとしたら流星のロックマンシリーズかもしれない。ハープ・ノートが流星3でバトルカードからリストラされたのが解せないのと、プレイアブル化は初だと思うので是非実装してほしいなあ。本家Xだと今度実装されるファルコンアーマーは結構好きなんだけど、石が全然残ってないので、引けそうだったら引くことにする。今週末にハーフアニバーサリーの発表もあるとのことで、今後とも末永く続いてほしい作品。最悪サービス終了するならオフライン版を売ってくれてもいいので。マジで。